
実家を相続したけど、使う予定もなくてそのままにしている──
そんな“放置された空き家”が、近年社会問題にもなっています。
「誰も住んでいないから迷惑かけてないでしょ?」と思っていませんか?
実は空き家をそのままにしておくことで、経済的な損失や法的リスクが発生する可能性もあるのです。
この記事では、空き家を放置することで起こりうる5つの主要リスクについて、わかりやすく解説します。
固定資産税の「軽減措置」が外れることがある

通常、住宅が建っている土地には「固定資産税の軽減措置」が適用されます。
しかし、空き家が倒壊の恐れがある・衛生的に問題があると判断された場合、
その空き家は「特定空家等」に指定され、軽減措置が外されることがあります。
➡ 通常の最大6倍の税額になることも…!
近隣とのトラブルが発生しやすくなる
空き家が荒れてくると、以下のような近隣トラブルに発展することがあります。
- 庭木の越境
- ゴミの不法投棄
- 雑草の繁茂
- 動物や虫の発生
- 景観の悪化
ご近所さんから自治体への通報 → あなたに指導や勧告が来るケースも実際にあります。
空き巣や放火など「犯罪」のリスクが上がる
人が住んでいないとわかると、犯罪者のターゲットになりやすくなります。
空き家には以下のような危険性があります。
- 空き巣(登記簿や書類、金品の盗難)
- 不法侵入(住みつき/ホームレス化)
- 放火(ゴミや落ち葉に火をつけられる)
➡ 年に1回でも良いので、定期的な見回りが重要です。
建物の劣化が急速に進む
空き家は人が住んでいないことで、想像以上に早く劣化が進みます。
- 換気されないことで湿気がたまりカビ・腐敗
- 通水されないことで配管のサビ・異臭
- 雨漏りに気づかず柱や床が腐る
➡ 数年放置しただけで、リフォーム不能になることも…
売るにも貸すにも、価値が下がってしまいます。
売却・活用の選択肢が狭くなる
空き家を長期間放置すると、最終的に「どうにもならない」状態になりがちです。
たとえば:
- 見た目が悪くて買い手がつかない
- インフラが劣化しすぎて賃貸にも不向き
- 解体費用がかかり売っても赤字になる
➡ 価値があるうちに「管理 or 売却 or 活用」の判断をしましょう。
放置リスクは“今”なら防げる
空き家は、何もしなければ“資産”ではなく“負債”になる可能性があります。
とはいえ、すぐに売る・貸す決断ができない方も多いはず。
そんなときは「定期的な見回り・換気・清掃だけでもしておくことで、
劣化やトラブルを大きく減らすことができます。